サンプリングブンガク

サンプリングに詳しい人はこの日記を読まないでほしい。無知で恥ずかしいので。知らない人だけそれなりに頷いて読んでください。

 

 

 

サンプリング音楽っていうのがあるんです。サンプリング、抽出とかそういう意味ですね。

サンプリング - Wikipedia

既存の音楽の同じ部分を何回もループさせたり、コピーしてバラバラに並べてペーストして、切り貼り状態のコラージュ写真のようにくっつけたりします。ヒップホップで音楽を作る人のほとんどはこのサンプリングという手法を使います。

それじゃあパクリじゃねぇかって意見も沢山ありますし、元曲の作曲者にもサンプリング文化賛成派と反対派がいます。ちゃんと著作権クリアしてるものもあれば、してないものもあります。

僕はこのサンプリング文化が好きなので、まったく知らない人はこれを機に知ってもらえたらと思います。

 

ヒップホップにはよく使われる定番のドラムパターンがあります。こちら。

もちろんこれ以外にもいい感じのドラムがあればサンプリング(抽出)。変態はドラムが何の曲からサンプリングされたかすぐ判断ができます。怖い。

 

そしてド有名な「アーメンブレイク」と呼ばれるドラム。

ドンドンカッドカドカドドカッみたいなドラムはたいていこれ。速度を上げればドラムンベース、遅くすればヒップホップ、とにかく何にでも使えるドラム界の味の素です。

ニコ動に超わかりやすい解説された海外の番組がアップされていました。こんな歴史があるんですね。

 

ドラムはもちろん、ウワモノって呼ばれるメロディみたいな部分もサンプリング。こういうサンプリングまとめみたいな動画もあります。

 

そしてこれを紹介したいがためだけにこの日記書いてるといっても過言ではない。DJ NOZAWAさんの「Memory of the Future」。ラップっていうか語りとして僕の大好きなラッパーShing02さんが参加されています。

サンプリングされているのはとなりのトトロで使われていた「風の通り道」。なんとなく誰でも聞いたことあるんじゃないかと思います。

この曲は使われているネタが有名なのもあって、ヒッペホッペーは知ってて当然みたいな曲となりました。(知らなくても大丈夫です)

なんですが、僕はこのDJ NOZAWAさんのアルバムに入っている、もうひとつのジブリ音楽のサンプリング曲をみんなに知ってもらいたい。「Asking Why」です。

 

この曲は紅の豚エンディングである「時には昔の話を」をサンプリングしています。元曲もガチ泣きするくらい好きなんですが、元曲の最初の部分でも最後の部分でもなく、真ん中ら辺の大きな展開を見せる部分をサンプリングしています。

この「そこをサンプリングしますか!へぇあ~」みたいな感覚が、サンプリング文化の醍醐味だと思っています。

 

元曲の作曲者の気持ちや反対派の意見を考えると少し複雑な気分になるときもありましたし、丸々コピーアンドペーストだと、そんなの元曲作った人がすごいだけじゃないかって考えのときもありました。でもよくよく考えると、好きな曲の好きな部分を贅沢に聞かせたり、なんとなく好きだった曲を何回も聴いて、俺このメロディーが好きなんだな!って気づいてみんなにお知らせするようなサンプリングって手法は、DJとしても同じ感覚を持つべき大切な文化だなぁと、改めて実感したのがこのAsking Whyって曲でしたっていう話でした。どうでしょうか。大切なのは元曲に対する気持ちですね。

 

 

ところで「サンプリング」をするためには「サンプラー」という機械を使います。こういうの。

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パッド(ボタン)が16個並んでいますが、それぞれのパッドに音を録音していきます。

「チャラリララリラ~♪」みたいな長いメロディを入れるも良し、「ドッ」とか「タッ」みたいにドラムの音を細かく刻んで入れるも良しです。音を自由に選べるリズムゲームって感じです。

 

最近だとSTUTSさんとか、ライブでもサンプラー叩きまっせ枠として有名ですね。見ていて楽しいのがサンプラー叩きの良さです。

 

鋼のメンタルでこの高技術者のあとに弱小の自分を紹介しますが、僕も昔々動画をアップしてました。わかりやすさだけ見てください。

 

 

そんな感じでサンプリング文化、皆さん楽しんでくださいよ。

 

 

 

最後に有名なサンプリング曲。わかりやすいサンプリングといえばこの曲のイメージです。

 

サンプリングした側

 

元ネタ